最近の魚粉・魚粕事情

こんにちは

今回は最近の魚粉・魚粕の事情についてお伝えしたいと
思います。

世の中に流通している「魚粉」・「魚粕」と呼ばれる
魚由来の製品のうち、肥料で使われている部分は1割強と
言われています。約6割は養魚飼料用、3割弱は畜産飼料用と、
その大部分は飼料用に使われています。

わが社、伊豆川飼料株式会社は名前の通り元々は「飼料」を
製造している会社で、魚粉を主力製品として取り扱っているため、
魚粉・魚粕に各種ルートを持っているのが強みでもあります。

おおまかな世界的な状況は、近年の全世界的な水産資源の減少、
中国国内での需要急増などの要因により、毎期多少の上下を繰り
返しながらも、その価格は上昇の一途を辿っています。

国内状況を見ると、三陸沿岸に集中していた漁港や魚粉工場が
震災の被害を受け、魚粉の製造ができない・製造の縮小という
状況が続いています。

復興に向けた動きや、他地域での出荷・製造支援など様々な動きが
ありますが、魚粉を取り巻く状況は、需要が非常に強いという
ことに変わりはありません。これに拍車をかけてBSE問題以降の
輸入規制の強化により、輸入停止になる海外の魚粉工場が頻発して
います。輸入停止の解除がなかなか行われない状況となっており、
需給のバランスが大きく崩れて供給不足という傾向にあります。

わが社でも仕入れに奔走して何とか原料の確保は行っておりますが、
同業の方々のお話を聞く限り、皆様も同じような苦労をしている
ようです。

これから秋に向けて肥料のシーズンを再び迎えます。飼料の製造は
年間を通して行います。大変な状況ですが、今後も皆様に良い製品を
提供し続けられるよう努力して参ります。
よろしくお願い致します。

IzukawaShiryo について

伊豆川飼料株式会社のWebマーケティング兼広報など諸々担当。 静岡県静岡市(旧清水市)出身。理系大学院で数学を専攻し、修了後システムエンジニアとして5年間コンピューターと格闘。30歳を転機に地元静岡に戻り、現在は飼料・肥料・農作物を相手に奮闘中。2015年に日本茶インストラクターの資格を取得し、茶業活性化のための新規事業を画策中。
カテゴリー: 肥料, 製品紹介, 飼料 タグ: , , , パーマリンク