取り組み
伊豆川飼料の取り組み
Our Commitment
マグロから生まれる美味しい循環
静岡県のツナ缶製造の全国シェアをご存じですか?
県内で生産されるツナ缶の全国シェアは97%であり、日本一を誇ります。つまり、国内で売られているツナ缶のほとんどが静岡県でつくられているのです。
ツナ缶の原料となるマグロの多くは、静岡県静岡市の清水港で水揚げされます。
清水港は江戸時代初期、徳川家康の時代から発展してきました。1920年代に大量のマグロが水揚げされるようになると、静岡でツナ缶の製造が始まり、製造業者も次第に増えていきました。
ツナ缶の製造が盛んになると、より多くのマグロが必要になり、港周辺には大きな冷凍倉庫が建設されました。
そしてツナ缶以外に利用するマグロも世界中から集まるようになり、今では静岡県はマグロの漁獲量、輸入量が日本一の街になりました。
静岡で水揚げされ、静岡で加工されたマグロは、ツナ缶やお刺身になって皆様の食卓に届きます。
その加工の過程で出た、人が食べない頭や尾、骨などは、捨てられることはありません。その日のうちに別の工場へ運ばれ、乾燥され、飼料や肥料に生まれ変わります。
このようにして生まれた肥料は、静岡の農家へ渡り、お茶やみかんを育ててきました。マグロとお茶、みかんは「美味しい循環」でつながっているのです。
美味しい循環の危機!
そんな静岡の「美味しい循環」をつくり出しているマグロに、ある危機が訪れています。
近年、マグロの価格や缶などの資材代、人件費、電気代の高騰により、ツナ缶を製造するときのコストが上がっているのはご存知ですか?
静岡のツナ缶の製造業者は努力や工夫により販売価格の値上げを最小限に抑えていますが、値上げをしたことにより販売数量が減少してきています。スーパーなどの売り場では、より安価な輸入品のツナ缶が選ばれる事が増え、輸入品が国産のツナ缶の生産量を大きく上回っているのが現状です。静岡で作られるツナ缶は少しづつ減り、同時にマグロの水揚げ量も減ってきています。
静岡のマグロやツナ缶の減少は、良い飼料や肥料をつくる原料の減少につながります。すなわち、静岡の美味しい農作物をつくり続けることが難しくなることを意味するのです。
持続可能な循環のために
私たちは、静岡の美味しい循環を持続可能なものとする取り組みを始めました。
それが、地元清水のメーカーに協力してもらいつくったツナ缶「とろつな」「しろつな」です。
まずは多くの方々に手に取ってもらい、味わってもらい、この「美味しい循環」と、循環の危機を知ってもらいたい。そして循環の輪に入ってもらいたい……そんな想いを込めてつくりました。
「とろつな」と「しろつな」をきっかけに、循環の輪がどんどん広がっています。これからも農畜産業の生産者、水産業の生産者や加工業者、さらには販売業者と消費者をつなげ、食卓の『美味しい』を守っていきたいと思っています。
講演実績
lectures
常葉大学「地域企業論」の企業人講師
「これからの社会のために私たちができることとは」をテーマに、これからの社会が乗り越えなければならない課題や問題点を調べる上でのインタビュー講師として参加
(静岡商工会議所主催、他に東海大学、フェリス女学院大学でも同様の講師)
修学旅行生SDGs向けプログラム(富士山清水港クルーズ共催)
静岡県外から修学旅行で清水港に訪れた中学生向けに、清水港の歴史や産業をSDGsの観点から講演
(エスパルスドリームプラザ、富士山清水港クルーズ共催)
静岡みらい会議(静岡新聞社主催)
静岡県内企業の経営者および管理職対象のビジネスセミナー。「持続可能な企業・地域のつくり方」をテーマに、地域エコノミストの藻谷浩介氏とクロストーク。
(静岡新聞社主催)
その他
- やさしいカイシャの選び方(静岡市主催)
- 静岡市立清水桜が丘高校(清水中央ロータリークラブ主催)
- きみのスペース まんま
- 静岡北ロータリークラブ
- シヅクリ 探究プログラム「フューチャー」
- 人生百年時代の新しい働き方のススメ(静岡商工会議所主催)
- しずまえラボ(静岡市海洋産業クラスター協議会主催)
- 清水西高校 グローカル・ワークショップ(しずおか共育ネット主催)
- 企業向けSDGs研修プログラム(富士山清水港クルーズ共催)
講演依頼について
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伊豆川飼料は地域・学校・企業向けの講演依頼を受け付けています。水産業と農業、持続可能社会、地域のつながりについてなど、さまざまなテーマに対応可能です。
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