丸伊 伊藤製茶

丸伊 伊藤製茶

農業法人合同会社 丸伊伊藤製茶は、牧之原で深蒸し茶を生産するお茶農家です。その代表である伊藤厚さんは、過去に数々の肥料を試してきたといいます。

そんな中で、伊豆川飼料の肥料を選んだ決め手はカビの生え方でした。

魚のアミノ酸が作物を良くする

伊豆川さんと知り合ったのはもう20年ぐらい前かな。営業の方が「この肥料使ってください」と来たんです。最初は「ああ、また肥料か」と思いましたね(笑)

というのも、静岡は肥料のメーカーも販売店も多くて、時々このように訪問販売の方が回ってきていたんです。

うちも肥料選びは力を入れてやっていましたから、良い肥料なら使わない理由はありません。でも、昨今では肥料の種類が増え、値段もピンキリになってきています。インターネットも普及して、肥料の種類も選び放題。

もちろん、安くて良い作物のつくれる肥料があれば最高ですが、なかなかそうもいかず……。うちでもいろいろな肥料を試してきましたが、「これだ!」と思える肥料に出会えずにいました。

そんな時に出会った伊豆川飼料さんの肥料は、魚を原料としているではありませんか。農家の間では、昔から「魚のアミノ酸が作物を良くする」と言われており、試しに撒いてみることにしました。

すると、その違いが目に見えてわかりました。

カビに表れる栄養の多さ

決め手はカビの生え方です。

肥料を畑にまくと栄養分が分解され、そこにカビが生えてきますが、伊豆川飼料さんの魚粕を撒いた後の畑には、カビが素早く、そして綺麗に生えていました。栄養の多い、良い肥料の証拠です。
「これは良い肥料に違いない!」と確信しました。夏の終わりごろに撒いたところ、翌日には白いカビがブワッと生え、その後に青いカビが広がりました。今までいろいろな肥料を試してみましたが、ここまで綺麗にカビが生える肥料は少ないです。魚を原料とする肥料自体も少なくなっていますからね。

その様子を見ていた近所の農家さんも、「私にこの肥料を紹介してほしい!」と言ってきたくらいです。それからは伊豆川飼料さんの肥料を中心に使うようになりました。

使い始めたばかりのころは、顕著な変化はありませんでした。

問屋さんからも「何も変わってないね」なんて言われていました。しかし、肥料は地面にしみこみ、効果が出るまでに時間がかかるのは当然です。私も自分の目利きが間違っていないと信じていたので、かまわず使い続けました。

効果が出たのは4年目です。お茶は明らかに味が違い、問屋さんも納得してくれました。

納得の品質と値段

伊豆川飼料さんの肥料の良さは、品質の高さと値段です。

お茶の値段も年々下がっています。あまり高すぎる肥料を使うのは大変です。かといって、品質を落とすわけにはいきません。

そう考えたときに、私たちも、伊豆川飼料さんも、納得のできる肥料というのがこれでした。お互いに持ちつ持たれつの関係が築けていると思います。

焼津港 丸入商店

Yaizu Port Maruiri Store

焼津港 丸入商店は創業100年の老舗魚卸です。その飲食店舗「波なれ」では、魚のプロが目利きしたマグロを始め、静岡の美味しい食材をつかった料理を提供しています。

丸入商店は、店舗で提供する「お茶」に悩んでいました。そんなお悩みを、新たな"つながり"と嬉しいサイクルで解決しました。

お茶だけが悩みだった…

丸入商店の運営会社であるマルイリフードサプライは、マグロの仕入れ・保管・加工を行う会社です。そこで出た残渣は焼津の加工場で乾燥され、伊豆川飼料さんでつくられる肥料の原料となっていました。

丸入商店の担当である私が伊豆川さんと知り合ったのは、お店のできる半年ほど前でした。すでに会社同士のつながりがあったことから距離が縮まりました。

ちょうどそのころ、悩んでいたことがありました。それがお店で提供する予定だった「お茶」でした。
「お店で出すお盆一つで、静岡の美味しいもの全部を楽しめるようにしたい」をコンセプトに、丸入商店では、魚もわさびも米も静岡産のものをこだわって使っています。

ところが、肝心の「お茶」だけが宙ぶらりんになっていたんです。

こだわりの共鳴

はじめは「静岡産のお茶ならなんでもいいかな」と思っていましたが、お茶の産地として有名な静岡県です。せっかくならこだわりたい!

そう考え、伊豆川飼料さんの肥料をつかっているお茶農家さんを紹介していただくことにしました。いったい、弊社の残渣で育ったお茶はどのような味わいなのか……。

こうしてつながった伊藤製茶さんとのご縁でした。早速伺って、お茶をいただきました。伊藤製茶さんのお茶は、色も香りも段違い。なにより味に深みがある!

すぐにお店で提供させていただきました。

伊豆川飼料のつくった“つながり”

魚を使った肥料は比較的高価なため、こだわりのある生産者さんしか使っていません。そのこだわりは、私たちと共通したところがあるように感じたのも選んだ理由の一つと言えます。

伊藤製茶さんはお茶を茶商さんにしか卸しておらず、一般の消費者にはほとんど届きません。ですから、伊豆川さんの紹介なしでは出会うことがなかったと思います。

良い出会いに恵まれました。オープン前にお茶の入れ方をレクチャーしてくださったことも嬉しかったです。

静岡にもお店にも嬉しいサイクル

弊社の加工場で出た魚の残渣は、伊豆川飼料さんの肥料を通じて、お茶農家さんの畑に届きます。そうしてつくられた美味しいお茶が、マグロを始めとする当店の静岡の魚を、さらに美味しく彩ります。

静岡にもお店にも嬉しいサイクルをつくっていただき、ありがとうございました。

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