追肥用の魚粕とは?

こんにちは

最近、ある大学の先生とお話をする機会がありまして、
1つのテーマに感じているのが、「追肥用の魚粕」です。

魚粕

わが社製品である魚粕を肥効試験してもらった際に、
魚粕肥料が有機質ながら、化成肥料に近い形で即効性を
確認できたとの結果が出ました。なかなか有用なデータ
です。

それとは別に、りん酸過多の土壌が多いという問題があり
ます。実際のデータとしてもあるようですが、理屈としては

「植物体のN-P-Kの比は10:1:10くらいなので、りん酸は吸収されにくい。」
        
       ↓

「そこにN-P-Kが15-15-15のような高度化成を施肥する。」

       ↓

「吸収されなかったりん酸が土壌に蓄積する。」

       ↓

「次も高度化成を与える。」

       ↓

「更にりん酸が蓄積される。」

ということだそうです。その時の土壌の状態に応じた肥料を
与えるのが本来の形なのでしょうが、(様々な事情があるとは
思いますが…)同じものを与えるといった場合が多いのでは
ないでしょうか?

そのような土壌に、今求められているのが、「窒素が高く、
りん酸の低い肥料」なのではないでしょうか?

現在わが社の魚粕肥料は、元肥や土作りなどに使用されることが
多いのですが、肥効が早く、窒素比率の高い魚粕肥料があれば、
りん酸過多の土壌に窒素分を補給する追肥として使えるのでは
ないかと感じました!

そこで、伊豆川飼料では、豊富な魚の仕入れルートを活かして
追肥用に使える魚粕の新製品を研究中です。果たして窒素の
高いものを作るには魚種なのか部位なのか、製造方法なのか
試行錯誤しながら追い求めて行きたいと思います。

研究の成果をこのブログで紹介できる日がくればと思います。
ご期待下さい。

マグロ魚粕

IzukawaShiryo について

伊豆川飼料株式会社のWebマーケティング兼広報など諸々担当。 静岡県静岡市(旧清水市)出身。理系大学院で数学を専攻し、修了後システムエンジニアとして5年間コンピューターと格闘。30歳を転機に地元静岡に戻り、現在は飼料・肥料・農作物を相手に奮闘中。2015年に日本茶インストラクターの資格を取得し、茶業活性化のための新規事業を画策中。
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